前 次 秋愛し – aki kanashi 春は共に愉しみ 秋は共に愛しむ紙、岩絵具、金泥制作年:2020年、晩秋御売約枯れることのない瀧。ひとびとの焚き火やサシバという猛禽類に青い月。白くうつくしい脚をもつ雌鹿と婆々さまの捧げる黄色い薔薇の。言葉など綴る気はさらさら無いのであるが、眼前の影は踏んでも踏んでも逃げていくのに対し、絵は逃げないので、伽々さんの描く絵のほうがほんとうらしいと思ったのだ。いったい、何処からきて何処にいくのだろうか。それはわからないし、それが堪らない。