田嶋 健太郎

手を差し伸べるとたちまち消えてしまう絵の、たしかに在ったのは匂やかな姿。目に見えるものをとおり過ぎた画家の目によって感受されたものはしずかに沈潜していく。うかびくるかなしみは絵筆を重ねる没頭の深奥に降りたち、やがていっさいを掬うとき、うつくしい翅になり果てる。そしてまた消えゆくものを。終わりのあることの幸福をみつめる画家の目によって、わたしたちは氏の絵にむかう素直な目を授かるのではないだろうか。

田嶋 健太郎 青い果実
青い果実
サイズ:SM(227×158)

蓮華
サイズ:3号 (273×220)

而二不二
サイズ:4号 (334×243)

略歴
1984年 東京生まれ
2011年 東京芸術大学絵画科日本画専攻卒業
2016.17.18年 白銅鞮画廊 個展
2017.19年 大塚美術 個展
2018年 阿曾美術 個展